ベトナムのお店に入るとレジの順番を守らないなど、日本人から見るとびっくりすることがあります。
それはそのような教育がされていないからです。
ルールが明確でないからです。

国の法律もあいまいなものが多くルールがはっきりしない社会といえます。

逆に納税意識が高く、公共意識が高い日本人は、社会の仕組みがきちんとできています。

将来的にベトナムが発展するためには公平なルールによって社会が運営
されなければならないと考えています。

その反面、道路の渋滞や人とのやり取りにおいて、日本人は神経質すぎると思う
こともあります。

ベトナム人はちょっとした接触事故など、一言文句を言ってもあまりそれ以上
こだわりません。
それに比べ日本はストレス過多社会なのかと思います。

比較的のんきで熱帯性の開放感を持っているベトナム人と日本人が、お互いを
尊重できればいい関係になるものと思います。

人との関係性は相手をリスペクトする、あるいは尊重する姿勢があるかどうかになります。

そうでないと良好な関係ではなく、ギクシャクした関係になります。
日韓の関係がその逆の方向を向いていますが、双方相手を受け入れられなく
なっているからです。

日本はどこの国ともギクシャクした関係になることはできません。
外国人労働者を数多く迎えるようになった日本では、外国人にも喜んで働いて
もらえる社会を作ることが将来の日本にとって重要だと思います。

そもそも今の制度は矛盾に満ちています。
技能実習生は労働者ではなく、将来母国で技術を生かすために実習に来ている人
という建付けで労働者ではありません。

また、コンビニや居酒屋などで働く外国人も留学生のアルバイトという建付けです。
ベトナム人に限って言えば貧しい田舎から出てきて、親や兄弟たちにいい思いを
させたいという気持ちで日本に渡った若者たちが、心折れて日本を嫌いになる
ことは悲しいことです。

日本人が外国人に頼らなくてはならなくなった以上、相手の痛みや立場を理解
することの重要さは増してきています。

製造業が海外に流出する中、日本に来る外国人労働者も他の第三国とのの取り
合いになりつつあります。

そのような人たちが日本を避けて流出するようになれば、日本の行末は相当悲惨
でもあります。
どちらに進むのかが問われる時代になっていることを感じる必要があります。

記事投稿 西田

アイクラフトJPN・ベトナム株式会社(英語表記:iCRAFT JPN VIETNAM Corp.)
代表取締役 西田俊哉

高い技術力を持ち、安定・成熟した日本と発展途上であっても、若々しくエネルギーに満ち溢れたベトナム、この両国のそれぞれの力をコラボレーションすることが、両国の発展にとって意味のあるものになっていくものを考えております。
ベトナムの今を、現地の生の声としてお伝えしていきます。