高齢社会が進む日本です

2015年の国勢調査の結果が発表された2016年2月に
前回の2010年の調査以来初めて人口が減少しました。

そこから毎年人口が徐々に減少しています。
2030年にはすべての都道府県で人口が減少することになると予想されています。

実はこの現象は日本だけの話ではありません

中国でもヨーロッパでも少子高齢化は進み始めています。
人口増加が激しいベトナムでも少子化の傾向ははっきりと表れています。

そんな中で、日本だけで考えていると物が売れなくなったり
産業が衰退すると考える人もいます。

高齢化社会、労働人口の減少が日本経済に大きなダメージを与えると考えている人もいます。
ところがいろいろな国を見ると国の発展のタイミングがずれていることがわかります。

ベトナムも超高齢社会になる見込み

1950年には人口の差が三倍も離れていた日本とベトナムですが
2020年にはベトナムも1億人を超える見通しです。

2040年ころにはほぼ同じ人口になることが想定されています。
ただ、そこからはベトナムも超高齢社会になる見込みです。

超高齢社会とは65歳以上の人口が21%を超えた社会と定義されています。

ベトナムは30年前の日本と同じ動きをしている

30年前の日本は1990年のころになります。
ちょうどバブル崩壊の直前で、1990年以降は失われた何十年と言われ始める時期に重なります。
それを考えるとベトナムも経済成長が止まることはあり得ると思います。

諸条件が重なり合って、生産地として選ばれやすくなったのが今のベトナムです。
でも数十年後には日本と同様の悩みを抱えることになるはずです。
そのようにそれぞれの国の発展は伸びるときと縮む時があるのです。
縮むことが必ずしも悪いことではないはずです。

将来伸びるためにはある程度縮むことが必要なのかもしれません。
縮むことで謙虚な考え方を身に着けることができるかもしれません。

縮んだ分をどのように折り合いをつけるか考える必要があります。
その時にグローバルな視点に立っていれば
縮むところと伸びるところをうまく調整できる可能性があります。

伸びる国と縮んだ国とそれぞれ補うことができるかもしれません。
幸いにして日本はアジアの一員です。
ヨーロッパはやや衰退の方向に向かい始めていますが
アジアは日本以外(中国、韓国も高齢化の問題はあります)は、まだまだ成長の途中です。

何も勉強しないでよその国で簡単にうまくいくことはありません。
最初は手探りですが、トライアンドエラーをすることで学習の機会ができます。
外国人と信頼関係を築いて仕事を進めるためには
相手の考え方や文化を尊重する姿勢が重要です。

その点で言えば
日本は今まで「村社会」のような狭い範囲でものを考えても何とかなる社会でした。

これからは外国人と折り合いをつけていく必要があります

東京オリンピックが開催される今年は
そのような意味でもグローバルな視点を持つにはいいチャンスではないかと思います。
外国人は同じ人間だと感じるところはある一方で
育ってきた環境や文化の違いによって、表現の仕方や考え方の違いがたくさんあります。

良い悪いではなく、そのことを冷静に捉えられるようになることは
今後日本人には求められる能力になるかもしれません。

記事投稿 西田

イクラフトJPN・ベトナム株式会社(英語表記:iCRAFT JPN VIETNAM Corp.)代表取締役 西田俊哉
高い技術力を持ち、安定・成熟した日本と発展途上であっても、若々しくエネルギーに満ち溢れたベトナム
この両国のそれぞれの力をコラボレーションすることが、両国の発展にとって意味のあるものになっていくものを考えております。
ベトナムの今を、現地の生の声としてお伝えしていきます。