ベトナムの不動産価格は明確な資料を発見できませんが
当時からベトナムに来ていた人の話によると
20年前はおそらく今の価格の20分の一程度だったのではと思います。

ところが経済発展が顕在化したベトナムでは、ベトナム人、外国人ともに
不動産は値上がりすると思うようになりました。

実際、大都市部の価格は高騰しています。
そして多くの人々がベトナムの大都市はこれからも土地が高騰すると考えています。

マンションの新築の計画はたくさんありますが
一時期に比べて販売価格がかなり高騰しています。

マンションの購入目的は?

購入者のほとんどは、そのマンションを自分で住む目的で購入してはいません。
外国人駐在員に賃貸で貸してインカムゲインを得るか
あるいは転売してキャピタルゲインを得るかが目的です。

ところが現実は、賃貸価格は以前の価格に比べて相当下がり始めています。
以前12万円程度で貸していた物件でも、9万円程度に下がってきています。

また、転売して儲けようと考えている人がいますが、家賃が下がっているのに
以前より高くなった物件をより高い金額で買うと考える人は少なくなりつつあります。

家賃相場が下がっている原因は供給過剰

たくさんの賃貸物件が出てきているので、借りる人よりも貸す部屋が多くなりすぎたからです。

不動産には投資利回りという数値があります。
年間家賃収入÷物件取得価格で算出される指標ですが
その物件に投下したお金を何年で回収できるかを表しています。

不動産の購入価格は上がっていても家賃収入は相当下がっている中で
投資利回りは相当低下しているはずです。

しかし、そのような実態が見えない人たちは
ここのところの不動産の高騰はこれからも続くと考える人たちが後を絶ちません。

不動産を持っていれば価値が上がるか?

多くの人たちは不動産を持っていれば今後も上がり続けると考えています。
ただ、その土地の価格を超えて収益を得られなくなってくると
そのうちにこれ以上収益が上げられないと気が付く人は出てくるでしょう。
このような現象は不動産価格の高騰のトレンドから変化する分岐点となり得ると感じています。

記事投稿 西田

アイクラフトJPN・ベトナム株式会社(英語表記:iCRAFT JPN VIETNAM Corp.)代表取締役 西田俊哉
高い技術力を持ち、安定・成熟した日本と発展途上であっても、若々しくエネルギーに満ち溢れたベトナム
この両国のそれぞれの力をコラボレーションすることが、両国の発展にとって意味のあるものになっていくものを考えております。
ベトナムの今を、現地の生の声としてお伝えしていきます。