中国武漢から発生して拡大を続ける新型コロナウィルスの問題。
私の場合、航空機の国際便に搭乗していたり
ベトナムでの対応などをお伝えすることができますので
日本の報道とは切り口を変えてふれたいと思います。

 帰国する便は2月4日1時30分発のJALの羽田発ホーチミン行の便でした。
私は3日の23時前には搭乗手続きを終えて、搭乗待合口に行っていました。
そこでは空港関係者は全員マスク着用していました。

また、キャビンアテンダントの方が搭乗する人たちに日本語と英語で
次のことを聞き始めていました。
「お客様はこの2週間以内に中国を訪問したか
または中国の空港でトランジットしたことがありますか?」

私の周りではありません以外の回答をした人はいなかったように思いますが
2週間以内に中国に入ったことがある人は搭乗できなかったものと思います。

搭乗予定者の多くはマスクを着用していました。
私はほぼマスクをする習慣がなかったので、マスクをしてはいませんでした。
マスクをしていない人は西洋人が比較的多いように思いました。

中国に近い国の人たちとこの問題の感じ方には温度差があることを感じました。
ホーチミンのタンソニャット空港に到着した時に
いつもは出迎えでごった返している人たちがめっきり減っているのも感じました。
ベトナムでも空港は危ないと多くの人が思っているのでしょう。

ベトナムのオフィスに戻るとわが社のスタッフも半数程度はマスクを
着用するようになっていました。
ホーチミン市内でも航空会社の人間など数人が感染したようで
みんな気にしているようでした。

帰国後、ホーチミン市近郊のドンナイ省の工業団地で操業している
サッシと衛生陶器の大手企業LIXILにお伺いしたのですが
守衛さんから「まずは手洗いをしてください。」と言われ
手洗いをして元に戻ると「マスクはありますか?」と聞かれ。
「ないです。」と答えるとマスクを渡されました。
企業もそこまで徹底して対策をしているようです。

ベトナムに駐在している日本人の方々のFACEBOOKの投稿を見るのですが
テト(旧正月)休暇だった学校が、休暇明けにもかかわらず休暇が延長されていて
、再開のめどが立っていないと聞きます。

中国の春節と同様なカレンダーのベトナムですが、中国同様警戒感が強まっています。
そのおかげで交通渋滞が解消されています。
また、私の会社ではアライバルビザの発行を依頼されますが
航空機の経路を伝えないと取得できなくなりました。
中国経由ですとビザも取得できなくなりました。

それと同時に日本人の方の企業の視察
学の研究視察などの予定がどんどんキャンセルになっています。
私がJTBから依頼された工場見学の予定などどんどんキャンセルになっているのが現状です。

それとは逆に中国で生産していたものが止まってしまい
代替で生産できるベトナムの企業を探してほしいとの依頼は受けるようになりました。
視察などはいつでもいいのでどんどんキャンセルされますが
事業者には深刻な影響が出始めていることを感じます。

記事投稿 西田

アイクラフトJPN・ベトナム株式会社(英語表記:iCRAFT JPN VIETNAM Corp.)代表取締役 西田俊哉
高い技術力を持ち、安定・成熟した日本と発展途上であっても、若々しくエネルギーに満ち溢れたベトナム
この両国のそれぞれの力をコラボレーションすることが、両国の発展にとって意味のあるものになっていくものを考えております。
ベトナムの今を、現地の生の声としてお伝えしていきます。