
借金を抱えた多くの留学生
多額な借金をして日本に来た留学生は
借金返済のため、違法な仕事を引き受けたり、窃盗など犯罪に走る場合も多いようです。
アルバイト漬けの生活を送るうちに留学生たちは現実を思い知るようになって、日本語学校などに搾取されていることに気が付くようになります。
学費の支払いは何とか避けようと失踪する人たちも増えています。
このような状況に巻き込まれた外国人により、対日感情の悪化を生んでいる側面があります。
受け入れる側の日本の状況
一方少子化が進む日本では、大学、専門学校などの経営が厳しくなっています。
そこで外国人留学生を受け入れて延命している傾向があります。
外国人留学生にアルバイトをさせるためだけに授業料を取っていると言えないわけでもありません。
留学していることが在留できる条件になります。
また、ベトナムで技能実習生や留学生で日本に行く人たちの多くは地方出身者です。
経済成長が続くベトナムですが、収入を得られるのは大都市の人たちだけです。
特に大都市に不動産を持っている人が急速に金持ちになっています。
その中でベトナム人ブローカーは、田舎の若者をターゲットに人身売買のような行為をしています。
申請には行政や銀行もそのブローカーに加担をしています。
このように日本の労働者不足を補っているのが外国人ですが、特にベトナム人は親日で日本を発展した国と思っているので、多くの人材が入り込んでいます。
ベトナム人は韓国にもたくさん行きますが、ベトナムでは日本企業のほうが人気が高いこともあり、将来日本企業に就職できることを考えて日本行を選ぶ人が多くいます。
日本人が知るべき事実
そんなベトナム人にとって、日本の現実は劣悪で現実を知ることで日本嫌いになる人もたくさんいます。
このような現実があることを多くの日本人は知っておいてほしいと思います。
ここ10年ほどで2倍に増えている日本語学校ですが、偽装留学生を受け入れる隠れ蓑となっている学校も多いようです。
今年4月から導入された特定技能という新しい在留資格は、これらの悪しき問題の解消を意図している側面はあります。
ベトナムで留学ビザの取得が厳しくなってきたと聞くようになりました。
日本政府も問題があることは承知している表れでしょう。
特定技能を持った者、技能実習生を経験した者などを労働者としてもっと日本で働いてもらおうとする制度です。
ところがベトナムと日本政府は二国間協定に至っていません。
日本側はこの新しい制度で中間に入って手数料を抜く組織の排除を意図していますが
ベトナム政府は人材送り出し機関から多額の手数料を取っているので
その既得権益を守ろうとしているようにも思えます。
外国人労働者の問題は、それに群がる利益集団が存在していることが問題を複雑にしています。
日本人が嫌がる仕事を外国人に任せにしたうえ、経営難の専門学校を外国人留学生の犠牲のもとに救済しているとしたら
いずれ外国人も日本を嫌いになります。
大変な思いをしている外国人に群がってピンハネのような形態で利益を上げる人たちがいることも、将来に禍根を残す可能性があります。
ベトナム人が日本に行くのは、たくさん稼いで親族にいい思いをさせてあげたいと思っている人です。
そんな健全な考えの若者を利用して稼いでいる事業者を野放図に放置すれば
長い歴史の中で築き上げた親日という空気が変化してしまうかもしれません。
