人口が減少するということは、生産者が減る一方で、消費者も減るということです。
生産者と消費者が同率で減少すれば、一人当たりの豊かさに変化はないことになります。

国全体の経済力は、もちろん小さくなり国際的な影響力は低下します。
ただ、国民にとって大事なのは、一人ひとりの豊かさであって国全体の経済力ではないことを考えると
人口減少だけが人を不幸せにするということはないでしょう。

高齢者でも働くことが必要になれば、社会にかかわることの幸せを感じることもできるでしょう。

そうはいってもすべてに問題ないとは言えません。
人口減少社会ではどんなことが起こるのでしょうか?私たちが日常生活を送るために
必要なサービスがあります。

小売り、飲食、娯楽などの施設と医療機関です。
これらのサービスは一定の人口規模の上に成り立っています。

人口減少によって、これらのサービスが立地するための人口規模を割り込み
地域からのサービスが撤退するケースが増えることが想定できます。

また、税収が減少することから、地方自治体の行政サービスも廃止や有料化されることが想定できます。
公共施設、道路、橋、上下水道などの社会インフラの老朽化問題も発生するでしょう。
さらに地方の公共交通サービスの衰退も予想できます。

空き家、空き店舗、耕作放棄地などが増えていく傾向にもなるでしょう。
それと同時に地域のコミュニティーが機能しなくなることも考えられます。

このような状態になると地域の伝統的な行事が継続できなくなったり
学校の統廃合なども増えていくことになると思われます。

記事投稿 西田

アイクラフトJPN・ベトナム株式会社(英語表記:iCRAFT JPN VIETNAM Corp.)代表取締役 西田俊哉
高い技術力を持ち、安定・成熟した日本と発展途上であっても、若々しくエネルギーに満ち溢れたベトナム
この両国のそれぞれの力をコラボレーションすることが、両国の発展にとって意味のあるものになっていくものを考えております。
ベトナムの今を、現地の生の声としてお伝えしていきます。