帝国データバンクによると中国から商品を輸入している日本企業は
2万社にも及ぶとのことです。
2万社が何らかの影響が出始めれば
日本経済にも大きな影響が及ぶものと思います。

まず第一にモノの不足が顕在化してくるだろうと言うことです。
中国では人の移動を隔離していることから、洋服、雑貨、加工食品など
様々な工場で生産中止が続いています。

中国から部品を調達している日本企業も多いはずです。
したがって、今後中国の生産休止の影響はあちこちに表れてくることになるでしょう。

第二にヒトの不足が顕在化してくると思います。
日本では外国人が多数働いています。
中国人も相当数日本に滞在していますが
中国の正月である春節に帰省する人が多いです。

その時期に新型コロナが拡大しました。
そのため中国に滞在した人の日本への受け入れができなくなっています。
労働者が戻ってこれないということです。

飲食店など外国人を多数使っている業者は
人が足りなくて困ることになるでしょう。
それ以上に観光で生計を立てている事業者は
15億人を有する中国のインバウンドの旅行者が急激に減少することになるので
影響は大きいものと思います。

現在の世界経済は国際分業が進んでいます。
ある部品はどこで作るものは品質が良く安いかが重要であり
その生産に得意なところ、あるいは安くできるところで製造をしています。

日本、韓国、中国、台湾などその連携の中で製造をしています。
その中で中国からの部品供給が停止されれば
全体のサプライチェーンを壊すことになります。

当然日本への影響も出てくるものと考えられます。
部品は今の段階は余剰分があるので
すぐには影響が表れなくてもタイムラグを経て影響は表れてくるものと思います。

逆に製品の販売などの需要面で見ても15億人を抱える巨大マーケットの縮小は
世界のGDPを引き下げることになると思われます。
中国市場への輸出などをしている日本企業も多いと思いますが
人の生活が制限される中で、需要も大きく影響されることでしょう。

記事投稿 西田

アイクラフトJPN・ベトナム株式会社(英語表記:iCRAFT JPN VIETNAM Corp.)代表取締役 西田俊哉
高い技術力を持ち、安定・成熟した日本と発展途上であっても、若々しくエネルギーに満ち溢れたベトナム
この両国のそれぞれの力をコラボレーションすることが、両国の発展にとって意味のあるものになっていくものを考えております。
ベトナムの今を、現地の生の声としてお伝えしていきます。