「人間万事塞翁が馬」という言葉があります。
その意味は、「人生における幸不幸は予測しがたいということ。
幸せが不幸に、不幸が幸せにいつ転じるかわからないのだから
安易に喜んだり悲しんだりするべきではない」
ということです。

私の心境はこの言葉を念じて、なるようにしかならないから
じたばたしてもしょうがないと思おうとしているところです。

ただ現実を明確に把握して、できることできないことを想定し
できない場合にどうするかを早めに決めていかなければなりません。

コロナウィルスの世界的な拡大が未だ止まっていません。
ベトナムで日本企業の進出支援などの業務をしている私の会社でも
新規の仕事が急速に減り始めています。

外国人が入国できない状態が1か月以上続いていますので、当たり前のことです。
今、海外の渡航しようとする人もいませんし
海外に進出しようという状況でもありません。

当然会社の業績は落ちていきます。
会社を運営するためには毎月の固定費が必ずありますので
いずれは固定費の支払いが難しくなるでしょう。

避けたいですが、そんな予想は簡単に立てられます。
固定費の中で大きなものは人件費とオフィスの家賃です。
今後、どうしていくのかを今から考えておかなければなりません。

ただ、今の段階はやれることをやって、できなければ減らす
あるいは止めると言う選択以外はありません。

このような緊急事態では、今まで思ってもみなかったことが起こります。
でも、コロナの問題は私のミスでもありませんので、変に落ち込むのではなく
現実を受け止めて可能な対処をするしかないと考えるようにしています。

私がベトナムに来て13年目になります。
私が初めてベトナムに来たのは2007年ですが、ベトナムがWTOに加盟したことで
世界からベトナムは普通の取引ができる国になることを評価されました。
それにより外国からの投資が急増し
今日のベトナムが伸びる基盤を得ることができました。

その後、2008年から2009年にかけてリーマンショック
2012年ごろからのベトナム外貨逼迫から始まった不動産バブルの崩壊がありましたが
影響はあったものの深刻な状態までには至りませんでした。

しかし、今回はその危機とは重みが違うことを実感しています。

記事投稿 西田

アイクラフトJPN・ベトナム株式会社(英語表記:iCRAFT JPN VIETNAM Corp.)代表取締役 西田俊哉
高い技術力を持ち、安定・成熟した日本と発展途上であっても、若々しくエネルギーに満ち溢れたベトナム
この両国のそれぞれの力をコラボレーションすることが、両国の発展にとって意味のあるものになっていくものを考えております。
ベトナムの今を、現地の生の声としてお伝えしていきます。