原始時代においても、税に似た制度があったようです。
考古学から類推すると収穫物は一旦神にささげられ、民に再分配をされていたように考えられています。

そこで力を発揮するのは神と話ができる祈祷師です。
邪馬台国の卑弥呼などは実質的な税の配分の決定する役割を持っていたとみることもできます。

日本では大化の改新後に中国の税制を参考に「租庸調」という税が制定されました。
租は農民に課せられる税で収穫の一部を税として納めました。
庸は労働をするか、物品を納めるか二者択一の税でした。調は布を納めるか、地域の特産物を納める税でした。
このようなしっかりした税制度は中央集権国家の土台を作ったと言えます。

しかし、重税を課したために民衆の反乱が発生するケースもたくさんありました。
税がもとで革命に発展したケースはたくさんあります。

16世紀オランダがスペインから独立したオランダ独立宣言があげられます。
スペインに支配されていたオランダですが、スペイン国王フェリペ2世によって
オランダの都市に重税が課せられました。それに反発してオランダは独立を勝ち取りました。

18世紀のアメリカ独立も植民地支配をしていたイギリスが経済の困窮のため
アメリカの植民地に重税をかけたことがきっかけです。
フランス革命も特権階級が無税にもかかわらず一般庶民の重税に不満を持つ人々の
反乱から起こったものでした。

日本では明治維新以降、大日本帝国時代は大きな戦争に突き進んでいきましたので
増税が繰り返され、国民の生活は圧迫された時代でした。

これらの実例から税金を取ることで支配の基盤が確定し、安定した政治体制を
築くことができる反面、人々の不満の要因になり、革命がおこるきっかけにもなります。

記事投稿 西田

アイクラフトJPN・ベトナム株式会社(英語表記:iCRAFT JPN VIETNAM Corp.)代表取締役 西田俊哉
高い技術力を持ち、安定・成熟した日本と発展途上であっても、若々しくエネルギーに満ち溢れたベトナム
この両国のそれぞれの力をコラボレーションすることが、両国の発展にとって意味のあるものになっていくものを考えております。
ベトナムの今を、現地の生の声としてお伝えしていきます。