現在の特徴として一つ考えられるのは情報通信の発達です。
以前は新聞、テレビなど専門家の意見を大衆が聞きながら物事も判断する社会でした。

ところが情報通信が発達し、SNSなどを使うと名もない個人でも自由に発信ができるようになりました。
いい悪いは別として誰でも自分の考えを発信することができるようになりました。

自分と同様の考えこそが正しいと錯覚することも多くなりました。
自分が正義と思うことの反対は、悪と考える傾向に陥る人もたくさんいます。

怖いのはSNSで人違いであるのにバッシングされるケースも出てきています。
簡単な「正義」のレッテルのもとで、自分と考えを異にする人を「悪」にしてしまうことも増えています。

最近は極端な主張が一定数の指示を得るようになりました。
以前ではほとんど支持されなかったと思われる「NHKから国民を守る党」のように
極端な主張の方が刺激的で注目されるようになりました。

歴史的な転換点を考えるときにこの通信の進歩、SNSの普及がいい面以外でも
大きな変化の要因になりえると思います。

さらに政治家がそれを利用するようになりました。
米国のトランプ大統領は、ツイッター発信を繰り返しています。

自由貿易が自国の国民を蝕んでいるような主張をしています。
英国をはじめヨーロッパ諸国もそのような傾向があります。

その背景にはそれを支持する数多くの国民が存在するからです。
支持する人たちの多くは、先進国で没落し始めた人たちです。

そこで先進国の政治家たちは、没落している中間層の不満を吸収し支持を得るために
その人たちの望む政策を取ろうとしています。

たとえば移民が入ってくるから自分たちの仕事が奪われるとか
安い輸入品はダンピングして不当に市場を奪っているなどの理由をつけて保護貿易を仕掛けています。

このような政治の手法をポピュリズムの政治と言います。
ポピュリズムが問題なのは、ナショナリズムを生み、自国さえよければいいという考え方を蔓延させて
友好関係にあった相手を敵対するからです。

そのような時代の変化を感じる中で、かつての歴史からなぜ世界は戦争を避けれれなかったのか
あえて世界大戦について振り返ってみようと言う衝動にかられました。

記事投稿 西田

アイクラフトJPN・ベトナム株式会社(英語表記:iCRAFT JPN VIETNAM Corp.)代表取締役 西田俊哉
高い技術力を持ち、安定・成熟した日本と発展途上であっても、若々しくエネルギーに満ち溢れたベトナム
この両国のそれぞれの力をコラボレーションすることが、両国の発展にとって意味のあるものになっていくものを考えております。
ベトナムの今を、現地の生の声としてお伝えしていきます。