経済学ではスタグフレーションといわれる時期があり
その現象を勉強した記憶があります。
1973年のオイルショック以後の経済現象を表した言葉です。

停滞(Stagnation)とインフレ(Inflation)をつなげた造語です。
言葉の通り、不景気とインフレが同時進行する経済状態のことです。
一般的な経済理論では、景気が良くなるとインフレ(継続的な物価上昇)になり
不景気になるとデフレ(継続的な物価下落)になると考えられています。

経済学ではハイパーインフレという言葉もあります。
ハイパーとは高度や超という意味であり、10%以上増加した時に使います。
実は不景気の時に、モノが不足するとハイパーインフレになりやすい傾向があります。

モノがないのに経済対策としてカネは大量に供給する場合
不況下でも物価は上がることになります。

スタグフレーションが起こり、庶民の収入が減りながら
インフレになることも想定する必要があると思います。

今日のコロナ禍において、各国政府は緊急資金の投入をせざるを得ないでしょう。
そのこともスタグフレーションになる要因です。

オイルショックの時はアラブ戦争を背景にOPEC(石油輸出国機構)が
石油価格を4倍に引き上げたことから、各企業の生産は低下しました。

利益を確保するために価格転嫁したことから
物価が上昇したことによりインフレは発生しました。

トイレットペーパーが日本全国で消えてしまったのもこのころです。
今回の新型コロナ禍の経済もこのスタグフレーションの可能性もあるのではと思います。

記事投稿 西田

アイクラフトJPN・ベトナム株式会社(英語表記:iCRAFT JPN VIETNAM Corp.)代表取締役 西田俊哉
高い技術力を持ち、安定・成熟した日本と発展途上であっても、若々しくエネルギーに満ち溢れたベトナム
この両国のそれぞれの力をコラボレーションすることが、両国の発展にとって意味のあるものになっていくものを考えております。
ベトナムの今を、現地の生の声としてお伝えしていきます。