年金2000万円問題が賑やかです。

最近の論調を見聞きしながら、人生100年時代に、組織社会で「定年退職」した後の30-40年の期間を
「老後」とする議論はあまりにも現実離れした話!だと思う次第です。

組織勤めの間は、一定日に「給料」を貰える生活は「心理的安定性」(心理的安全性ではありません)がありますが
定年退職した後は、「年金」頼りでの生活、つまり、社会からの役務提供対価は0を前提とした議論には
違和感を感じるのは、私だけではないはずです。

これからの社会、「年金」だけで悠々自適な暮らしをおくることが困難であることは誰もが気付いています。

年金財政が厳しい中、「老後資金は貯蓄」し「節約」した暮らしを送ることが「幸福人生」でしょうか。
「節約」生活(平均値ですが..)をしたとしても2千万円の資金が必要!
と言われると、多くの人々は驚きと不安に駆られます。

私は「シニアの働き方再定義と、年金を補完できるお金の循環システムの構築」
こそが問われていると思います。

高齢者にとって、お金を稼ぐこと(対価を前提とした労働)だけが「働く」ではありません。

シニア世代は誰もが様々な「経験価値」を有しています。
個々人が持つそうした何らかの「価値」を、社会に還元ないし伝承してゆく事により
「社会価値」を高めたことによる対価を、その価値の恩恵を受けた人や組織から頂く事も「働く」!ことであるはず。

社会意識は、こうした事は「ボランティア」として、「対価」は「感謝」です。
とても素晴らしい意義のある事です。

私の発想は、「対価」としての「感謝」に加え、然るべき「金銭」を高齢者に
支払う循環の仕組みが必要ではないか!との提言です。

定年退職された60歳代の方々はまだまだ元気です。
でも、退職後に、どうやって自分価値をマネタイズしてゆくかの方法や手法を
ご存知の方は少数である事も現実です。

私のHLD Labでの活動の一つは、こうした方々へ、方法論や具体的な道筋をお手伝いをしながら
「元気シニア」をつくり出してゆく事です。

「お金のゆとり」がなければ、「シニア世代」にとって「幸福価値」を手に入れられない訳ではありません。

「心のゆとり」、そして、ちょっとした気づきと意志があれば
わくわくできる「人生幸福」を創ってゆくことができるはず!

「生涯教育」とともに「生涯価値創造活動」のシステムをどのようにつくってゆくかを考えることが大切!
と私は思っています。

記事投稿 岡田

「総務革命エバンジェリスト」
元スクウェアエニックス米国法人社長、本社総務部長2018/1に株式会社HLD Labを立ち上げ
幸福価値創造コンサルタントとして活動中。併せて、一般社団法人日本ライフシフトト協会理事で活動中