中小企業さま向けの社内システム受託開発を行わせて頂いておりますが。
中小企業さま案件は実際の所、難しいです。

何が難しいかと言うと
システムその物では有りません
元々の企業文化や風土?が仕組み作りを難しくしています。

現場と社長とのギャップも大きいです。

社長は効率化して業績をアップしたい。(ただ漠然と言っているケースが多い)
社員は日々の業務に特に問題を感じていない(今がベストでは無いにしてもGoodな感じ)

例をあげると
・入出庫伝票が紙ベース、数量や金額、単価)を担当者任せ
・ 営業が担当に連絡を忘れたり、記載ミスもあったり、共有されていないケースが多々あり。
・その、紙ベースの情報をEXCEL等には入力していますが、納品書や受領書は別の管理
・最後に在庫会計等の汎用システムに入力

ちょっと極端な感じですが、まだまだ中小企業さまには多いのが現状です。

この状況を、社長は余り理解はしておらず。
担当に「あの資料出して」「この資料を今週中」等と言おうモノなら事務担当はバタバタです。

こんな愚痴や不満がたまり、社長に直訴です。
社内の仕組みをどうにか「つなげたい・・」当然そうなりますよね。
そこで、システム屋の出番です。

社長と面談して「かんかんがくがく・・」「こうしたい、ああしたい・・」
ハイ、お見積りは「工数約半年から一年で数百万です」
社長「・・・」

これは中小企業あるあるです。

さすがに、このご時世
システムにポイッと「数百万」簡単に出せる会社は少ないですよね。

この辺のギャップがシステム開発の難しさです。
数十年前のITバブル時ならバンバン案件成立していた事でしょう。

そこで、弊社の提案です。

悪く言うと、昔の旅館の継ぎ足し(古い旅館を改装、改装で凸凹な建物になった感じ)
良く言うと、プレハブ住宅の増築?(あまり良い比喩になってませんが)
要は、全てを一気に作るのではなく、全体像を見渡し優先順位の高い所だけ開発して行きましょう。

と言う提案です。

ココには別の理由も有ります。
全体の流れを、一気にシステム化すると今までの企業文化が壊れます。

欲張って新しい仕組みも盛り込みたくなるのできっと入力手間も増えるでしょう
余計な仕事も帳票類も増えるでしょう、その結果現場は混乱します。

全体像の本当に肝となる部分だけを抜き出して、開発を進めて行く提案です。

もう一つ重要になるのが
紙管理(アナログ)で行っている管理は残しつつ、フォーマットや全体の流れ(処理)は社内で統一して行きましょう。
と言う提案です。

コンピュータのシステム化以前に、全体の流れがまとまっていないケースが多々あります。
この一連の流れを整理して、必要とするデータに絞り、入出力フォーマット(EXCEL)を揃える事です。
そうするだけでも、かなり社内の動きがスムーズになります。

後は、このEXCELデータをDBに流し込み集計する仕組みを作ってあげるだけで。
デジタル&アナログ融合の中小企業スペシャルが出来上がると言う計画です。

こんな進め方をする事で、一次経費は大幅に軽減出来ると思います。
併せて、サーバー類も外部のクラウドサーバーを活用する事で運用費、固定費も削減。

その運用を行いながら、社内で共有や標準化の文化が根付いて来たら。
追加でシステム開発を行えば良い訳です。

ここまで簡単には行かないケースも多々ありますが、
0⇒100点を目指さず0⇒30点を目指しましょう。

先ずはご相談下さい。
としか言えません・・・こちらではお客様のニーズは判らないので。

最近好きな言葉
・お客様は課題を持っています、しかし誰に相談して良いか分かりません。
・弊社は課題解決策を持ています、しかしお客様の課題を知りません。

重要なのはマッチングだけですね。

記事投稿 豊田

CommStepLLC代表の豊田
群馬県太田市でシステム会社を起業し中小企業様向けのシステム開発を行うかたわら企業さまの社員研修をサポートさせて頂く取り組みを行っております。
ブログ投稿テーマは主にITに関する情報からビジネスに役立つ情報をお届けしていきます。