古い世代の価値観と若い世代の価値観に齟齬が生じておりす。

古い世代の価値観

古い世代は今までの成功した価値観を取り戻そうとします。
アメリカの没落し始めた中間層は、アメリカンドリームを取り戻したいと夢を見ます。
たとえば大型のアメ車を製造する自動車産業を復活させようなどと考えます。

若い世代の価値観

その一方で、若い世代は自分が年を取った時に幸せな生活ができるかに不安を持っています。
年金問題もしかりですが、環境問題も世代間の違いがはっきりしています。

最近有名にになった話があります。
それはニュージーランドの国会での出来事です。「ゼロカーボン法」に賛成の立場で
演説していた25歳の女性議員は、その発言中に年配の議員のヤジを受けました。

「OK Boomer」 とは

その議員は一言「OK Boomer」と発言しました。
その一言でヤジは止まりました。

Boomerとはベビーブーム時代に生まれた人たちのことを指します。
ベビーブームは世界的に多少の誤差はあっても1945年から1964年ごろまでに生まれた世代が
対象になるようですが、どの国でもおおよそ60歳以上の世代のようです。

みんな年配者になってきています。
若い人が年配者から古い考えを押し付けられた時に
「OK Boomer」という言葉を使うのだそうです。

冷やかに「ハイハイ」とあしらうニュアンスがある言葉です。
その言葉の裏の意味は、「老害は勘弁して」という若者たちの心理が表れているようです。

日本ではあまり政治的な意見を言う人が少なくなりました。
一見、分断がないように見えますが、深層的には広がっているのかもしれません。

世界に拡がる企業と国家の利益相反、年配者と若年層の価値観の相違。
その中で地球温暖化という問題が分断と対立を生んでいます。

ただ、私には結果的にこの分断と対立を経て、今までとは違った物事の考え方が
生まれる可能性は高まっていることに期待をしたいと思っています。

記事投稿 西田

アイクラフトJPN・ベトナム株式会社(英語表記:iCRAFT JPN VIETNAM Corp.)代表取締役 西田俊哉
高い技術力を持ち、安定・成熟した日本と発展途上であっても、若々しくエネルギーに満ち溢れたベトナム
この両国のそれぞれの力をコラボレーションすることが、両国の発展にとって意味のあるものになっていくものを考えております。
ベトナムの今を、現地の生の声としてお伝えしていきます。