これからアメリカがどうなるかをネット検索をしていたところ
日本やベトナムでお目にかかったことがある
双日総合研究所チーフエコノミストの吉崎達彦さんの記事を見かけました。

吉崎さんの記事を簡単に紹介しましょう。
吉崎さんはアメリカの失業保険申請件数の異常な高さに驚きを隠せません。
普通は20万件から30万件程度とのことですが
3/15~3/21の週が331万件、3/22~28が687万件、3/30~4/3が661万件と
3週間で1680万件の失業が発生していると伝えています。
全雇用者の10%程度がこの三週間で失業したことになると伝えています。
このようなことはリーマンショックではなかったとのことです。

こんな非常事態を迎えたアメリカですが、恐慌後のシナリオが4つ想定できるようです。
わかりやすいので紹介します。

①V字型シナリオ

短期に終息し、6月くらいから通常の経済活動に戻った場合
失業した人も働はじめ生産も順調に回復する。短期間で経済が回復する。

②U字型シナリオ

夏ごろには終息するが、経済活動は急には戻らない。
消費も当面は慎重になる。国境を超える活動や貿易も減少し、対外投資も低調になる。
しかし人間いつかは慣れてきて、徐々に普通に戻っていくことで経済は回復する。

③L字型シナリオ

年内には終息するが生活スタイルは戻らない。
個人は他人と会うのを避け、企業はリスクを取らないで政府援助に頼ろうとする。
世界経済全体で生産性が低下し、低迷は長期化する。
それがニューノーマル(あるいはニューアブノーマル)として定着し
以前の状態には戻らない。一つだけいいことは気候変動問題の改善になる。

④W字型シナリオ

夏ごろまでにV字型回復した後で、第二波の感染が始まる。
それにとって経済活動が急落する。
景気は二番底、三番底となり、コロナ前のような状態には戻らない。
経済のパターン、生活のパターンが大きく変化する。

吉崎さんの提示するシナリオでは、V字型になってほしいと思いますが
確率が最も低いかもしれないと私は感じています。
嫌な予感ですが、今のところの推移からみるL字、W字の方が確率が高いかも知れません。 

記事投稿 西田

アイクラフトJPN・ベトナム株式会社(英語表記:iCRAFT JPN VIETNAM Corp.)代表取締役 西田俊哉
高い技術力を持ち、安定・成熟した日本と発展途上であっても、若々しくエネルギーに満ち溢れたベトナム
この両国のそれぞれの力をコラボレーションすることが、両国の発展にとって意味のあるものになっていくものを考えております。
ベトナムの今を、現地の生の声としてお伝えしていきます。