YahooがZozo を傘下に入れる発表がありました。

『EC万年3位を返上!』
との見出しが躍っていました。

親会社のソフトバンク 孫会長からのゲキもあったのでしょう。
ヤフーの川辺社長の意気込みが伝えられていました。

何故3位ではダメなのでしょうか?

といった話をすると、かつて民主党での仕分け人から『「スーパーコンピュータ競争においてなぜ2番ではダメなのですか』との発言を思い出しますよね。

誰しもが「一等賞」「ナンバーワン 一番」を目指す社会。
特に、企業が「ナンバーワン 一番」になるとはどういう意味があるのでしょうか。

競争社会や勝負の世界では「勝敗」が意味を持ちます。
勝者は「称え」られ、敗者は「潔さ」を認められますが、社会的名声や経済的価値そして派生的な価値創造機会の頻度と質には、「勝者」と「敗者」では大きな差が生じます。

要は『実利』の差とも言えます。

この実利差が、一番を目指す原動であり、また、付随して「誉れ」や「名声」を得られる力でもあります。

「ナンバーワン 一番」がもたらす「実利価値」は、「勝者」にとってより有利に私たちに「便利価値」を提供し、結果的に「利益」をもたらしてくれます。

「勝者」になるには、不断の努力と意志力、そして創意工夫力とグリット力が不可欠であり「勝者」は称賛されるに値します。

しかし、忘れてはならない事があります。

何の目的で「勝者」となるのか!
「勝組」になれば「利益」「名声・ブランド」「リスペクト」「支配的影響力」や「社会的信用力」などの恩恵と実利が得られる一方、ともすれば「驕り」や「勘違い」に陥るリスクがあります。

「勝組」は謙虚で自己客観視が出来る事、そして「実利」を利己的に囲い込むことなく「社会善」に役立つ社会への還元の仕方を、SDGs視点で考えて実行してゆく事が望まれます。

私は『社会善』や『人類幸福』に繋がる「価値創造」に邁進する事業で『ナンバーワン』を目指す意味と意義はあると思います。

ただ、ひたすら自社の「利益拡大」や「事業拡大」だけを目指してナンバーワン競争することは「社会善」と言えるものか!あるいは「幸福社会創造」に繋がるものなのか!
をよくよく 見極めてゆく必要があります。

ナンバーワンの意味と価値!
自分でも、なかなか深いテーマである事をあらためて考えさせられました。

記事投稿 岡田

「総務革命エバンジェリスト」
元スクウェアエニックス米国法人社長、本社総務部長2018/1に株式会社HLD Labを立ち上げ
幸福価値創造コンサルタントとして活動中。併せて、一般社団法人日本ライフシフトト協会理事で活動中