最近は報道などでリーマンショック以上の恐慌になる可能性を言及されるようになりました。
2008年から2009年にかけて発生した経済危機ですが
もう忘れかけているので簡単に復習をしておきましょう。

2008年9月15日にアメリカ第4位の投資銀行リーマンブラザースが破産法の申請をしたことから
金融の危機が知れ渡ることになり一気に経済危機に拡大しました。

破たんの前に身売り交渉も決裂し、政府も救済しませんでした。
そのことから深刻度が高いことを世間が知ることになりました。
その危機の原因は2007年から問題になっていた「サブプライムローン」の問題です。

サブプライムローンとは、アメリカの信用度の低い借り手向け住宅ローンのことです。
そのローンを使って、本来住宅を買えない人も積極的に住宅を購入していました。
金利が高いので積極的に金融機関がこのローンに投資をしていました。

金融機関同士が信用できなくなり、金融市場がマヒをしました。
その結果、お金の流れが細り、アメリカを中心に消費や投資が急減し
世界同時不況になったのがリーマンショックです。

リーマンショック時は、金融機関の金融仲介の機能を回復させるために
公的資金などを投入しました。
また、所得が落ち込んだ人も多かったので、減税をしたり
企業が設備投資をしなくなったので公共投資をして多くの国が乗り越えました。

しかし、今回は既に苦境に入っているにも関わらず、対策を打つことができません。
今回消費しない理由はお金がない以外の理由もあるからです。
外出できない状況では、消費喚起することも難しいでしょう。

また、生活必需品は買っても、それ以外の物を買う意識にはならないでしょう。
今回は実体経済が止まってしまっています。
金融機関は今後企業を救済するために、国からも要請されて融資を拡大すると思います。

ただ、その融資が不良債権化する危険性はかなり高くあります。
返済が始まるだろう1年後に経済が回復していることがカギになります。
実体経済が止まって、さらに金融危機に陥れば目を覆うような惨状になる可能性があります。

ただ、終息が早ければ、一時的な所得の減少で済み
経済が急激に改善する望みがないわけではありません。
あまり危機のことばかり考えすぎない方がいいかもしれません。
コロナ問題はどこかでは終息します。

終息する時には元気になるための日々の努力が必要かもしれません。
今できることをすることで、精神的にも健康を保っていくしかありません。 

記事投稿 西田

アイクラフトJPN・ベトナム株式会社(英語表記:iCRAFT JPN VIETNAM Corp.)代表取締役 西田俊哉
高い技術力を持ち、安定・成熟した日本と発展途上であっても、若々しくエネルギーに満ち溢れたベトナム
この両国のそれぞれの力をコラボレーションすることが、両国の発展にとって意味のあるものになっていくものを考えております。
ベトナムの今を、現地の生の声としてお伝えしていきます。