今は昔、職場では呑ミュニケーションが活発で
毎夜毎夜、先輩上司に連れられて飲み明かし
気が付いたら駅のベンチで夜明かし…そのまま出勤!
といった無茶が通用する時代もありました。

女性社員に親しみを込めてジョークを飛ばしまくり
スキンシップに執心(今ではセクハラで訴えられかねません!)
の輩も普通におりました。

上司は部下を教育的な見地から叱り飛ばし
部下もめげずに食い下がり成長してゆく時代
(今もガッツある若者も沢山いますが パワハラと紙一重!)
もありました。

昔の職場での人間関係は
好むか好まざるかに関わらずウェットで人間臭く
ある意味親しみ溢れるベタな付き合い方が多かったように思います。

今、こうした付き合い方は少なくなっているように感じます。
社会の価値観が変わり、プライバシーや人の気持ちを重要視する風潮は
組織に対し個人情報保護を徹底化させ
組織人にハラスメント行為防止・禁止を求めています。

こうした規範は、人々の生活を守り
豊かな社会を築いてゆくのに大切な事ですが
一方で、人間関係の希薄化になりかねない一面も内在しています。

職場でコミュニケーションを活性化してゆくには
同じ組織で働く人たちの人間関係や想い(誇り、やり甲斐、働く喜び)
そして、何よりも相互信頼感や仲間意識を醸成する事が不可欠です。

現代の社会規範や価値観を理解しながら
昔流のベタでウェットな組織風土を少しだけブレンドしてみるのも
コミュニケーション戦略の一つとして有効だと思います。

但し、こうした戦略を推進してゆくには
「場」の運営において周到な仕掛けと実行力が求められます。

記事投稿 岡田

「総務革命エバンジェリスト」
元スクウェアエニックス米国法人社長、株式会社HLD Labを立ち上げ
幸福価値創造コンサルタントとして活動中。併せて、一般社団法人日本ライフシフトト協会理事で活動中