「品格」本が話題になりましたが、ビジネス視点で「品格」を考えてみたいと思います。
まずは「会社の品格」から!

会社の品格は、その会社の歴史や伝統に依るところもありますが
時々のトップマネジメント「社長/CEO」の器量や人間力
社員の意識レベルと成熟度、そして経営と社員間の相互信頼力により
醸成されてゆくものだと思います。

「社長/CEO」は、社会的に意義のある企業経営にあたり
事業の維持発展の為、時として私情を挟まない厳しい決断や自己規律を
強いられる事がありますが
どのような状況にあっても、自社で働く人を組織の駒として扱うのではなく
社員個々の人格を尊重し、社員の能力を信頼し、組織を牽引してゆく責任があります。

一方、社員側もプロフェッショナル組織人として
自立的且つ自律的な行動規範を遵守する意識をしっかり持ち
価値創造と組織貢献に専心する覚悟が求められます。

全ての企業は、社長/CEOたる「人」が経営し、社員たる「人」が働いています。
社長/CEOのリーダーとしての器量と人間力の大きさが
仕事に於いて社員の幸福を支え、一方、社員側も組織人としてプロ意識をしっかり持ち
価値創造と組織貢献に専心する覚悟を持つことで
労使の立場を超えた「人」対「人」の信頼感が醸成されます。
そして、役職社員が共に「自分の会社」意識を共有し自社の誇りを持てるようになります。

会社組織に於いて、ヒエラルキーを超えた人間同士の信頼感と誇りこそが
自律的で品位のある組織を形成し
社会からの評判や評価を得て「会社の品格」を高めてゆくきっかけになるのではないかと思います。

総務FM部門が進めるインナーブランディング活動は、会社の品格向上活動でもあるのです。

記事投稿 岡田

「総務革命エバンジェリスト」
元スクウェアエニックス米国法人社長、株式会社HLD Labを立ち上げ
幸福価値創造コンサルタントとして活動中。併せて、一般社団法人日本ライフシフトト協会理事で活動中