検討した背景

社長がかねてから社員のベーススキルが低い(特にリーダークラス)と言っており
会社としては社外の管理職/リーダー講習会等への参加、通信教育の斡旋と費用負担に
よるベースアップを図って来たが
あまり効果が表れていない。

中小企業(特に大きくなりかけている企業)はまだ個人商店の体制から脱却出来ず
ICT化が遅れ社員のICTリテラシーも低い
それにより会社機密情報の漏洩、個人情報漏洩、ウィルス感染と言ったリスクが大きく
体系だって社員を教育する仕組みが必要だった。

ツール選択の決め手

弊社は全国各地に営業所が点在しており
社員教育をする上で社外どこからでもアクセス出来る環境が必要であり
VPN接続を提供してのでオンプレでも構築可能であったがイニシャル/ランニングコストの面でも
クラウド環境である事を必須条件とした。
有名どころ何社かの製品を比較したが、決定的に費用面で差があった。

弊社規模のユーザー数だと大部分の製品は4~5万/月のランニングコストとなるが
1製品(Learning-BOX)だけ6万/年間と言う製品があった。
試用してみた所中小で使うには機能的には十分な機能だった。
あまり聞かない会社だったので将来性に不安はあったが、データエクスポート機能があったので
最悪は全てエクスポートする事で対応可能と判断。

概算予算

200ユーザーで年間6万円

導入で苦労したこと

特になし、ユーザー登録もコンテンツ登録もそれほど難しくなく
ICT担当者でなくても作成可能。
ユーザーグループとコンテンツのツリー構成を組織メインとするか役割メインとするか
迷うところ(ここはADのOUと似た部分)。

従業員の反応

可もなく不可もなく、一番最初に「情報セキュリティ自己診断チェック」を
リーダークラス以上に実施。
その後一般社員へ展開、全員実施、全員合格と言う結果を得られた。
実施期間は最初と言う事も合って2か月かかったが。。。
もっとマイナス反応があると思ったが、結果何もなかった。

経営者の反応

すこぶる良好、総務人事を巻き込んで体系だった教育システム
各部署内での必要スキルの展開への指示が早速出された。

導入して良かったこと悪かったこと

誰がどこまで進んでいるのかが管理できる、データエクスポートによってさまざまな
報告また傾向や対策が打てる。
「テスト」だけでなくアンケートや単なる周知等(回覧板的な)でも使用が出来
「会社としてやった事」が履歴として残る、これは大きい。
悪かったところは無し。

今後の展開

弊社は各部署で最低限必要な知識/スキルの教育等に展開、スキルマップ等にも発展可能。
受入検査や出荷検査等の検査者認定、他社内認定のベースとしての利用を想定。

記事投稿 情シスライダー

中小企業内でシステム担当をしております。
予算も規模も大きくない中堅規模の製造業の会社です。
社長命題を受けて、社内のICT化を日々模索しております
検討から導入評価に関して現場のリアルを投稿して行きます。
同じ悩みを持った「担当者」のお役に立てば幸いです。