日本とベトナムの歴史

日本とベトナムとの関係を歴史的に見ていくと古くは761年にさかのぼります。

遣唐使として渡っていた阿部仲麻呂はハノイを管理するために赴任をした記録が残っています。

日本の例でいうと知事として派遣されたようです。

16世紀には日本の朱印船がベトナムとの交易を盛んに行いました。

中部のホイアンには日本人街ができていました。

1900年代になるとベトナムはフランスからの独立を勝ち取るために

大国ロシアに勝利した日本から学ぼうという運動がおこります。

それを東遊(ドンズー)運動と言います。

その当時の青年ファン・ボイ・チャウが来日し支援を求めました。

その後、太平洋戦争において、日本がフランス領インドシナに進駐し

1945年までベトナムに日本軍は進駐していました。

日本のポツダム宣言受託の1945年9月2日がベトナム民主共和国樹立の日になり

その日がベトナム「建国記念日」という祝日になっています。

その後はベトナムは、独立後の内戦や南部のフランス支配

インドシナの共産化を防ぐという名目で、アメリカの戦争へ参入しました。

しかし、ベトナムはアメリカに屈することなく、1976年に国が統一しました。

日本との関係は1992年11月対ベトナム援助が再開されてからになります。

2007年にベトナムから初の国賓として、グエン・ミン・チェット国家主席が来日。

その後2017年には先の4月30日に退位した天皇皇后両陛下がベトナムに初の訪問をしています。

ベトナム人は親日的?

ベトナム人は親日的とよく言われますが、なぜ親日的なのでしょうか?

理由はいろいろあるようですが、日本に対する信頼が高いからのようです。

まずは、日本製品に対する信頼です。

バイクはホンダ、ヤマハなど大多数が日本メーカーのものです。

また、ベトナムでは日本企業が人気があります。

給料はちゃんと払ってもらえることや待遇に関しても信頼が高いです。

日本人のマナーの良さも信頼されています。

そのほかドラエモンやコナンなどの日本のアニメは誰でも知っています。

また健康志向から日本料理も人気が増しています。

それ以外にも似たような文化や同属性を垣間見ることができます。

宗教は仏教徒が多いのですが、タイやミャンマーと違って大乗仏教が信じられています。

大乗仏教とは出家や修行をしなくてもよい行いをすれば天国に行けるとの教えで

比較的戒律が緩い仏教です。日本もほぼ大乗仏教の考え方です。

その反対に戒律が厳しいのが上座部(小乗)仏教です。

日本との共通点はコメ文化

ベトナムの主食は何と言っても米です。

通常のコメ以外にもコメから作る麺(フォー、ブンなど)

ライスペーパーをふんだんに使います。

料理にはふんだんに野菜を使うことも日本に似ています。

コーヒー以外にお茶も大好きな人たちです。

食事はほぼ箸を使うのもベトナム人の特徴です。

そんな生活の共通性が、日本とベトナムの関係性を強めているのかもしれません。

日本人からすると文化面や食事の面でベトナムは生活しやすく

理解しやすい国なのかもしれません。

記事投稿 西田